外資転職エージェント編も4記事目。コロナ渦の中で目まぐるしく仕事の仕方そのものが変わっていく今、働き方を真剣に考え直している人は多いと思います。
私は英語の上達も兼ねながら一粒で二度美味しくなるよう、転職活動を行ってきました。
LinkedinというSNSサイトに登録してから外資系エージェントの人からメッセージが来るように。
私は決して英語が出来る訳ではありませんでしたが
英語と仕事は完璧になるのを待ってたら、多分寿命が尽きると思います。
そう思っているから、体当たりで英語を話す環境を自分で作っています。
ある日、某大手外資系エージェントのアシスタントという女性からメールがきました。
「近いうちお話出来ますか?」と。
そのエージェントには一年半ぐらい前に登録したものの、面接設定に食い違いがあったことがあってあまり良い印象を持っていなかったんです。
「どんなご用でしょう?」
と返信すると同時ぐらいに電話がかかってきました。
「はじめまして!あなたはどんな仕事を希望していますか?年収はいくら希望ですか? どんな業界を希望しますか?(全部英語)」
ちょ、まてー!と心で叫びつつ必死で聞き取り、何故かいきなり英語で話さなければならなくなりアワアワ。(話せていたかは謎)
試練。笑 外国人と小部屋で英語面談

この時点で私は44歳。
40代転職限界説というのがもしあるとすれば専門性が薄いか、転職経験がないかものすごい高給な人かな?と個人的には思います。
市場価値があれば転職は出来ると思っています。(思い込み)
その歳までどのようにキャリアを積んできたか、ちゃんと説明出来ることは大切でしょう。
後日、私はその某外資系エージェントへ赴くことに。
希望をした案件を紹介してもらう為にね。
都内某所にあるビルを上がり、受付の端末でアシスタントの女性を呼ぶと、カツカツ、とパンプスの音を響かせ外国人の女性がやってきました。
「こんにちは。megさんですね。今日は来てくれてありがとうございます(英語)」と手を差し伸べてきました。
「こちらこそ。今日はよろしくお願いします(ほぼ英語)」と軽い握手。
何か私ってデキる女っぽい?と思ったことを告白します。えへ
部屋に案内される前、「あ、こちら本日の担当の〇〇です」と1人の外国人男性を紹介されました。
(え?このアシスタント女性と面談するんじゃないの? この男性なんか本格的なんですけど!)
一体何が本格的なんだ、という話ですがノートパソコンを脇に抱え、スマートなスーツ姿。
イメージはシリコンバレーの、何処かの出来るITの人。
ビジュアルというのは魔法の力があるんです。
アパレル業界は面食いの人が多いです。(私だよ)
“シリコンバレー男”とアシスタントの女性。
私は小部屋に通され、2人がパソコンを広げ目の前に座っている。
(や、やばい・・・。2人とも英語しか話せないって言ってるよ・・・)
男性「あなたの経歴と今の仕事について教えてください(英語)」と言ってきました。
「I work for fashion industry for 10years…」
と私は何とか、英語を絞り出し切り出しました。
アシスタントの女性が伺うように私をじっと見ている・・・
ひええ・・・ 涙
この状況に心構えが出来ていた訳ではないですが、日本語を話せない外国人とどれぐらいコミュニケーションが出来るのか、私はちょっと知りたいとも思ったのです。(変人か)
男性は一切身じろぎせず、ネイティブスピードで語りかけてきます。
15分程すると、少し頭がぼーっとし始めました。
ネイティブスピードの英語が聞き取れなくなってきました。
いや、完璧に聴けてるわけじゃないけど、英語がお経に聞こえてきました。
そこで私は思わず、笑ってごまかす技を繰り出しました。
男性 ・・・。(・・?)
うん、意味のない笑いの意味は外国人にはきっと解らない。
笑って誤魔化すって、国際社会では通用しないのね!
そう思うと、「記憶にございません」ってものすごいフレーズよね。
約30分後、私は疲労しきった頭をもたげ、部屋を出てエレベーターで別れました。
あれはエージェントのかこみ戦法?

面談の内容は、エージェントがどうしても勧めたい案件がありそれを私にゴリ押ししてきたというものでした。
だかた囲ったのかしら?
希望を聞いてはくれたものの「これがぴったりです!」と案件一本のみ。
「YES」と言わせる戦法としか思えなかった。(キョワイ!)
私の希望の一つにワークライフバランスを挙げていたのですが、
「これがぴったりです。これで希望が叶いますよ?」
とシリコンバレーがスマートな風貌で応募させようしてくるわけです。
これがお望みの秘宝です、と言わんばかりに。
しかしそうは問屋が卸さない!
「その年収はちょっと無理ですね」と一旦断わり「考えます」とこちらもクロージング。
その後がまた凄かったといいますか…。
女性から程なくしてメールがあり
「あなたのレジュメ先方に提出していいですか?」てさらっと聞いてくる。
(さっき断ったばかりやんけ!!)
「ですからこの件は年収が低いんで、辞めます」と返信するも、2日後また「どうでしょう?応募していいですか?」とメール。
私も外資系に勤めているので数字のシビアな部分については肌身で知っている。
しかし肉食系と言うか本当にアグレッシブです。
いい話だったらもちろん考えますよ?
でも、いくらワークライフバランスが取れても年収が下がる転職はしないです。はい。
改めて「今からこんなに年収が下がるなんて考えられません。折角ですが今回はお断りします。色々ありがとうございました」とメールしま。
すると「こちこそありがとうございました。また何かあったらよろしくお願いします」と返事が。何やねん。。
他にもこちらでお世話になった人も居まして、その担当は一度断った面接をこちらの都合で再アレンジしてくれました。
私にとっては挑戦の案件で不安になっていると何度も励ましてくれましたね。
一概に外資エージェントの人が皆ゴリゴリしている訳ではないようです。
日本語が話せなくても、日本で働くタフなメンタル
一通りわたしの外資系転職エージェント体験記は以上で終わりです。
英会話、英語のレジュメ、外国人と英語の面談と初めてだらけに丸腰で挑みました。
それでね、日本語を全く話せない外国人エージェントは結構居るんだなあと少しびっくりしたのですよ。
日本語を話せないのに日本で仕事をしているというのがすごいと思ったのです。
割り切り方というか。
開き直り方が天晴れじゃないですか?
ここが日本人と違うところだなと思った訳です。
日本人は話せないと間違うと恥ずかしいという先入観が先に来るけど、そもそも間違えて当たり前だよね、母国語じゃないんだから。
こういうところに、正解が常にある日本教育の歪みを見る気がします。
エージェントが今回のようにゴリ押ししてくるように
こちらも理想に近づけるように彼ら彼女らを上手に利用しなくちゃと思うのです。
言い方は良くないですが、英語を話せる環境は自分で作らないといけない。
面談と英語が同時に進むなんて、格好の成長機会だと思いませんか?
この頃一緒に仕事をしていた、Tさんという20代後半の女性がいました。
顔を合わせて日も浅い頃、
「20代のうちにしておいた方がいいことってありますか?」
と尋ねてきました。
(ん、何だろうこの違和感…)とその時思ったのですが、彼女の質問に対して私が何を伝えても、行動に移そうという気配がないのです。
「私こうなりたいんです」「私これがいいんです」と主張する割に「私そういうの出来ないんです」「そこまで私には無理です」と言う・・・
ん?あなたは一体どうしたいの??
こういう人を”言ってるだけで満足な人“と個人的にカテゴライズしたい。
私も色々教えるエネルギーと時間がもったいないので「あのさ、行動が足りてないよ」と言い放ちました。それからは何か言ってきても適当にスルー。
ここまで記事を読んで下さってる人はきっと、自ら情報を探し動く人だと思います。
何処かの優しい誰かが人生を手取り足取り導いてくれるってただの依存ですからね。
誰かに教えを乞うのは私も同じで、成長するために人に聞いたり本を読んだりして、それを血とするのは自分しかいない。
恥をかくことも挑戦してうまくいかないことも、そういう経験の一つ一つが必ず自分の自信に繋がる。
気になることや知りたいことがあったら、自分への投資だと思って一歩踏み出しましょう!
