私が離婚に至るまで

離婚したい。
そう思っていますか?
いざ行動に起こそうとするとどう動いたらいいのか、戸惑いますよね。
今回は今から9年前に子どもの親権を得て離婚した経緯と、すごく重要だと思うことを書きます。
一番大切な要点は、
「養育費の取り決めと証書は必ずもらってからにして!」
です。
昨今、日本の7人に1人の子どもが貧困にあると言われています。
中でも母子家庭の世帯は、平均して全世帯の約38%の収入で生活しています。
これは「相対的貧困」と言って、その地域や国の平均から著しく低い所得で暮らす人のことを指します。
この収入から、子どもの教材や制服代、食費やその他様々な費用を捻出するのは非常に困難です。
私も本当に大変な思いをしました。
子どもが食べたいと言ったパンを買えなくて、涙が出そうになったこともあるし、冷蔵庫に玉ねぎしかない日もありました。
これから子どもと一緒に新しい生活をスタートさせ、幸せな生活を作りたいと考えているならば、しっかりと準備しておくことがあります。
私の体験上、ここをもっとこうしておけば、、と思うことが沢山ありました。
どうか、一時の感情や知識不足でここをおざなりにしないでくださいね。
しっかり準備し、覚悟を決めたらあなたとあなたの子どもはこれから幸せになるのですから。
母子家庭における養育費の状況を知ろう

現在、日本のひとり親(母子家庭)のうち、養育費を受け取っている家庭は約25%前後と言われています。
なぜそのような数字なのか。
様々な理由があるかと思いますが、そりゃあ、離婚の話が出てお互いの顔を見たくないのはそれはそう。
離婚しようとしているのですもん。。
でもその一時の感情で、子どもが受け取る権利があるお金まで、どうか諦めないで。
養育費は、子どもが受け取る子供の権利です。
子どもは自分で裁判所に行けないから、覚悟を持って自分と子どもの為に行動しましょう!
一時の感情が、子どもと健康に楽しく暮らす機会を台無しにしてしまってはなりません。

ひとり親の就業状況と雇用形態を知ろう
こちらはひとり親の就業状況をまとめたものです。

女性の非正規での雇用率は、44%となっています。
平均労働年収は、約200万円。これに公的手当を入れた総所得は250万以下。
この収入で、子どもを養っていくのは本当に困難です。
今は子どもが小さくても学校に入ると教材や校外学習、部活など本当に色んなことにお金が要ります。
この「教育費」にかかるお金、日本は個人で多くを負担する仕組みになっているんですね。
ヨーロッパ、特に北欧の国は学費、育児にかかるお金、大学まで無料です。
その代わり税金も日本より高いですが、それ以上に個人の負担が圧倒的に少ない。
北欧の幸福度ランキングはいつも上位です。
それを実現しているのは、80%前後を保っている「投票率」。
なので私たち親世代こそ、まずは投票に行くべきなんですよ。
すると「子育て世代が生きやすい政策」を取らねばならなくなりますから。
話が逸れちゃいましたが、選挙へ行って投票する重要性も頭に残して頂けると嬉しいです^^
さて、覚悟を持って子どもと新しいスタートを切ると考えてるなら、まず経済的に安定した暮らしをしていけるよう準備する必要があります。


子どもと自分の幸せは自分が守る
私の場合、トドメとなったのは、夫が子ども達に向かって「休日に何時まで寝てるんだ!」と怒鳴り始めた時でした。
アルコール依存症で会社に復帰できない苛立ちが、子どもに向かってしまった時。
腹を決めました。
(このままじゃだめだ。私が自分と子どもを守る)
ちなみにそれまでの約15年間、私はほぼ専業主婦です。離婚時、長男は中学3年生、長女は小学6年生でした。
専業主婦状態だった私が親権を得たのは、調停で離婚の原因が主に夫とされたため。
仕事のストレスを、結婚時からお酒で解消していた夫ですが、結婚15年でついにアルコール依存症と鬱を発症。
関係は冷め切っていて、モラハラからくるストレスで私も体を壊しました。
その夫がアルコール依存症になり入院。
今思い返しても、しんどすぎて記憶の一部は吹っ飛んだままです。笑
私も病院や元夫の会社まで行き、産業医や元夫の上司と何度も話し合いをしましたが、
もう、自分の心も体も持たなくなりました。
(今私は何やってるんだろ?)
もう子どもと、自分の経済力の不安を言い訳にしたくなかった。
何とかなる!!
何とかして見せる!!
半ば見切り発車でしたが、家具を持って子どもと引越ししました。
離婚前に。笑
理由は、色々あるかと思います。
一番大事なのは、お母さんが夫婦のストレスから開放されることです。
私の両親も不仲でしたが、昨年母が亡くなる直前、初めて仲睦まじい様子を見ました。
前日、私よりも、父に側にいて欲しいと言うのです。
2人は手を握り合っていました。
その時初めて、そういう最後もあるのだと思いました。が、子どもの私が受けた傷はそう簡単に癒えるものではありませんでした。
2人のケンカを見て育ち、母が父を悪く言うのを聞き続け、父は母をいつも侮辱していました。
離婚しないのが私はずっと不思議でした。「何故お互い悪口ばかり言っているのに、一緒に居るんだろう?」と。
それは母に、経済的自立ができる力と覚悟がなかったから。
その母の弱さが私と兄を傷付けました。
「母だから、子だから」というのは個人個人の価値観、解釈です。
その前に1人の人間です。
こんな風に生きてはいけない、と母は最後に身を以て示してくれました。
だから(この状態で一緒に居るところを、子ども達に見せたくない)と私は思うのです。
親が生き生き自分らしく生きてる姿が、何より教育になると信じています。
離婚調停とその流れを知ろう

離婚に関しては、私から切り出しました。
夫は鬱状態だったこともあり、(私も体こわしてましたが)中々了承してくれませんでした。「仮面夫婦でいいじゃないか」と言うのです。
愛情どころか、嫌悪感を抱いてしまった人と一緒に暮らしてくなんて到底出来ない。地獄です。
なので私は離婚調停することにしました。
離婚調停は、家庭裁判所で行います。
もう9年前のことになるので、詳しく覚えてませんが(いい意味で忘れやすいのかおバカなのか)調停の申し立てをまず行います。
・調停費用は、¥1200の印紙を購入し納めます。
・申し立て後、裁判所から○月○日に調停を行うという案内が送られてきます。
・元夫にも裁判所から、出廷の案内が送られます。(これに出廷することは義務とされています)
・当日、原告と被告それぞれの待合室で待機します。
・調停人(私の時は2人)が間に入り、お互いの言い分や希望を話します。
・これを!〜2ヶ月おきに、数回、行います。
・子どもの親権、養育費について、取り決めます。
・調停証書といわれる法的効力のある証書に、親権や養育費の詳細が記載されます。
・この証書作成を持って、調停終了となります。
この調停証書などがないと、相手側が養育費や親権について約束を守らなかった場合、法に訴えることが難しくなります。
必ず作成してくださいね。
1人で悩まないで。でも相談相手は慎重に選ぼう
離婚を考えた時、私はまず市役所と法テラスに相談しました。
法テラスは、経済的に余裕のない人が、民事で困りごとがあるときに弁護士が相談に乗ってくれる機関です。一回30分、合計3回まで相談出来ます。
ちなみに私は最初に行った法テラスの弁護士さんにこう言われました。
「養育費や慰謝料が欲しいのは理解できますが、相手方にその余裕がないなら、ない袖は振れないですよ」
元夫は休職中で、お給料が何割か削られており、そんな中で請求してもないものはないんだから諦めて、と。
弁護士さんも仕事ですからね、そんな小さな民事に肩入れしてはくれないのでしょう。
動いていると色んな力や圧力に屈しそうになります。それは家族や友人、職場の人など実際には事実を知らない人達が色んなことを言うでしょう。
でもその人達があなたを救ってくれますか?
あなたの代わりに弁護士や家裁へ行って申し立てや養育費を請求してくれるでしょうか?
自分を子どもを守るのは自分しか居ません。
なので私は1人で離婚調停しました。
親や親戚、友人に相談することは正直、私はあまりおすすめしません。
大体たしなめようとしますからね。
実際に一緒に暮らしてきた自分が、一番原因を知っているのです。
なので気持ちを聞いて欲しい人と、相談する人は、しっかり分別してください。
調停中は、絶対負けない(負けないというか、自分を蔑ろにしない)と覚悟を決めて行かないと中々しんどいです。
調停中は、同じ空間に居なきゃなりません。
そういった精神的な面で、中立なサポートしてくれる人や精度があったらまずは頼ってください。
調停中も、仕事はしなくちゃ食べて行けませんし、子どものことも色々ありますし。。
それでも、ずっとあった大きなストレスが消え、愛する子どもと新しい生活をスタートさせられた喜びの方が大きいです。
離婚の前に仕事を見つけよう
私は離婚を考えたと同時に、それまでお客として通っていたあるアパレルショップの正社員に応募し、雇って頂きました。
しかし残業が多く、帰宅するのは夜遅い時間。思春期の息子の様子も気になり、私自身のメンタルが持たなくなってしまいました。
ですので、自分の経験から言えることは、離婚を考えらまず、
・どんな仕事を、どんな給料で、どのぐらいの時間すれば、この生活を何とかキープ(同時に子どもの費用も)していけるのか。
・もらえる公的補助や手当てはどんなものがあり、いくらか。
・他に力を貸してもらえる制度(人)はいるか
をしっかり見極め、仮説を立てましょう。
さもないと、行き当たりバッタリで自転車操業となり、時間にもお金も困ることになります。
日本の母子家庭の現状は、大変厳しいものです。
私も本当に大変でした。親にも頼れなかったので、子どもの進学にかかる制服やカバン、部活動に必要なユニフォームなどは銀行から借金して賄いました。
生活の質も、離婚からしばらくドンと下がります。
300円何に使おう、、、と、真剣に考えます。笑
実家から、野菜や食材が時々届くので、それが来た時は子どもと大喜び。
幸せの感度はめちゃ上がります。笑
ちなみにこのブログは、離婚して今の幸せを手に入れるまでの総括です。
成りたい自分に成る為のものです。
ひとり親こそ、選挙に行くことは大切と理解しよう
もう一度、大切なことを言いますね。
私たち子育て世代が、選挙に行き(政治にもっとこうして欲しい)という意思を示さないと、私たちは居ないものと判断されます。
選挙に行ってる余裕がないし、疲れてしまって時間もない。しかも今の政治家の誰を信頼したらいいのか解らないよね!?
私もずっとそう思っていました。
でも、そうじゃなかったんです。
私たちが生きやすい世の中にする為に、意思を示す機会が選挙。
誰に入れたらいいか解らなければ、白紙投票でいいんです。
日本の投票率は現在、50%前後。
選挙に行っていない人が半分居ることになるんですね。
そして選挙に行っている、組織団体だったり、高齢者だったりが、自分達の思う政党や支持者に票を入れているのが現状。
今の政権は、投票に行っていない半分の人の意見が反映されていない政治なのです。
子どもを育て、未来を生きる人達こそが、投票しなくちゃ良い世の中になりません。
私たちが意義ある一票を投じることで、世の中を変えて行くことが実際できるのです。
日本と北欧の、税金と幸福度を比較してみた
以下は、日本と北欧の税金制度と、幸福度の比較表になります。

日本は、所得のうち約41%を、税金や社会保険料に支払っています。
これ、高いと感じますか?
今の日本の福祉制度は、自由に使えるお金から、子育てに必要な教育費、医療費、出産前後の費用、他様々な費用は自分で払ってね、というもの。
この自由に使えるお金に大きな格差があるからこそ、日本の母子家庭の多くが貧困に陥っています。
一方、国民負担率が68%と、日本よりも圧倒的に高いデンマークを見てみると、毎年幸福度ランキングで上位にいます。
税金は高いけど、幸福度が高いという事は、多くの国民が福祉を受けられており、格差が少ないという事。
大学へは、国からお金をもらいながら通うのがデンマークの学生だそう。
それって最高じゃないですか?笑
18歳からは、国が保護者になってくれるのだそうです。

北欧の多くの国の投票率は、約80%前後と高く、多くの人が政治に信頼と関心を寄せていることになります。
投票率が上がると、政治家はうかうか前例に習ってはいられなくなります。
新しい、日本の50%を占める人達に向けた施策を打ち出さなければ、当選出来なくなるから。
その為にも、今まさに子どもを育てている私たちが、いの一番に選挙に行くことが大事。
離婚から選挙まで、堅苦しくはありますが、
全ては自分と大切な子ども達の幸せの為!
それ以外の何者でもありませんよね^^
全ては自分と子どもの幸せの為に!!
一緒に、自分と子ども達の幸せな暮らしの為に、一歩踏み出しましょう!
大丈夫です。何とかなります!!
私も9年経って、あの時は地獄を見たけど、大きな手術のようなものだったと心から思っています。
しっかり人生を向き合った分、未来は明るくなります!
良くなるはずの未来を、決して見てみぬ振りしないでください。
前向きに行動した分だけ、必ず未来は明るくなります。
