「英語を使う仕事」の前に必要な知識と企業のスタンス

今日は何故英語を学ぶのか、ということについて書きます。

仕事のし過ぎも体に悪い(前夫篇)にも少し触れてみることにします。

英語を学び始めてかれこれ10年ぐらいになるでしょうか。ブランクも引っくるめて。

私も含めて多くの人はお金がもっとあればいいなあと思っています。お金を稼ぎたい、の先にはお金を使って叶えたい夢や暮らしがありますね。

では英語を話したい、の先には何があるでしょうか。

英語は言語というコミュニケーションのツールです。

コミュニケーションにはいくつか種類がありますが、暗黙知と言われる言葉や聴覚で捉えられないものも立派に機能します。私は百貨店でお金持ちを相手にしていても言葉が全てだとは全く思っていませんでした。

言葉の裏には本心があってそこを汲み取りこちらが手を差し伸べていくことが価値や差別化を生むのです。

まず相手はどんな人なのかということに関心を持つことがコミュニケーションの第一歩。

企業文化と柔軟性は一致する

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あなたはどうして英語を学んでいるのでしょうか?仕事で必要だからかも知れませんし、生涯学習としてかも知れませんね。

どうでしょう。ネイティブスピーカーや外国人と英語で雑談は出来ますか?

偉そうなことを言えるほど英語が話せる訳じゃないですが、初めて会った外国人とアイスブレイクから会話を始めたり自分の事ぐらいは問題なく話せます。それは一杯実践を重ねたことと、上手く話せず悔しい思いをしてきたので。

私は春まで百貨店で仕事をしていまして、コロナの影響で2月頃から外国人観光客が減り4月には一旦休業。しかしそれまで、日本の観光地や高級品を扱うショップはインバウンドで溢れかえっていました。

銀座の某百貨店は今年の初めまで中国人観光客でひしめき合い、観光客へ提供するサービスを充実させチャイニーズスピーカーや英語の話せるスタッフを配置したりもしていました。

現在バブルが崩壊した時と同じようにインバウンド需要がこの先も続くだろうと疑って掛からなかった企業ほど、苦境に立たされているのではないでしょうか。

これを機に国内生産に立ち戻りローカルを魅きつけ国際競争力のあるものを作り出していかなければ、日本はますます世界から置いけぼりになる。

それにはまず、日本企業の仕組みを変えなければならない。精神論じゃなく、実力主義で実績に応じて収入がアップする企業でなきゃ優秀な人は集まりません。私の知っている限り、出来る人が動く時は忠誠心より何よりお金です。

日本人は世界でも働き過ぎと言われているのに生産性が低いと言われて久しいですが、理由は単純。仕事のムダが多いから。

残業、会議、飲み、休日返上の交流などなど… 私の居た外資系2社でも精神論的環境から来た人は、残業せず帰宅することに慣れるところから始まって、業務外の付き合いがほぼないことに疑問を持たなくなるまで時間がかかってました。

とはいえ、外資でも評価する側の人物が精神論ラブなこともあるのでそこは運でしょうか。

優秀な人達はいつも自分の価値を測っています。今の場所にずっと留まるつもりはなく高く評価してくれる場所があれば動けるような準備をしている。

そんな人材が魅力を感じるのは自由度が高い企業。自由度が高いからこそクリエイティブな仕事が出来るし社員の満足度も上がる。

英語が話せるというのは何にせよアドバンテージであり、周りがのんびり構えている間に先を読んで動く人はこの先も時代に乗って行ける。コロナ渦において、スムーズにリモートワークに移行出来たかどうかは会社のスタンスやポテンシャルを図る一つの指標かもしれません。

さて、私の勤めていたブランドではインバウンド客が大きなお金を落として行ってくれるのですが(言い方良くないですが)お花見シーズンや旧正月のシーズンになると専任のコンシェルジュが付いて一緒に買い物をしたりします。アジアの観光客は英語を話せる人と全く話せない人がいる印象。

私が仕事で使う英語はせいぜい、外国人観光客に場所の案内や在庫の有無、支払い方法など買い物周りのことが殆ど。でも時々はコレとコレどっちがいい?と相談に乗ることもあり、こういう時が楽しかった。

「It looks cool!! I like this one!」などと感想を言うとそのまま決めてくれる人も多いです。結構お高いんですがね。。

仕事で必要な接客英語はほぼOKになったものの、本来の英語学習の目的は外国人と意見交換や文化交流をして人生の視野を広めること。

接客で話す程度ではさすがにそこまで突っ込んだ話はしない。

日本以外の国に暮らす人たちが実際はどんな風に暮らし、食べ物や教育や地球環境、映画や音楽をどのように感じているのか。

その暮らしの違いに驚きたいし新しい価値観を私は知りたい。

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生産性と発言力は比例する

日本人は自分の意見を述べる教育がされてこなかったせいで、発言力が極端に弱い。

皆さんもこんな光景に居合わせたりしないだろうか。

「何か質問はありますか?」「・・・・・。」

何故、大の大人が揃いも揃って「ありません」という一言を言えないのか。日本人らしく、場を察しろ、という念を送っているのだろうとは思うが。。

ともかく、英語を話せるようになる前に自分の考えや意見を持つことは重要。それには色んな事柄を自分事として捉えるクセを付けることだ。

私が外国人のエージェントと英語でやり取りをし面接を受けていた頃。

ご承知のように外資系企業は本社が外国にある。日本は一つの支社であって大きな決定権を持つことは稀。

採用に関しても然りでポジションにもよるが採用の最終決定権は本社にあることが多い。日本の役員に権限がある場合は日本で完結する。

今年の春から採用に関してもコロナの煽りを受け始め、それまで前のめりだった外資系エージェントの担当者から「本国の採用がストップしてしまった企業が多く、これからご案内出来る時期が未定となってしまいました。申し訳ありません…」と連絡が来た。

それは仕方のないことだし、何よりエージェントも大変だろう。肝腎要の案件が滞ってしまったのだから。

担当の外国人エージェントに「まあ今は仕方ないです。それより自分たちに出来ることをするしかないですねえ」のような文面で返事を出したところ、

「いや・・・本当にどうしたら良いんでしょうね・・・。僕に出来ることって一体何なのだろう・・・」

とエージェントとしてなのか一個人としてなのか文面からは伺い知れないが、真剣に考えているであろう返事が来た。

自分の国の家族のことや、日本に居て大丈夫なのかなど私達には想像しにくい色んな想いが過ぎっていたのだと思う。それからパッタリ音信はなかったのだが、最近になって一本電話がかかって来た。もう転職活動はしないので折電はしませんでしたけどね。

このような時事的な話は、お互いに差し支えがない場合必ずと言っていい程会話に出る。好きな食べ物やアニメも共通の話題にはなるが、どう思う?と尋ねられて角を立てない的な感覚で意見を述べなかった場合、あなたは典型的な日本人のイメージのままで終わることになる。

ということは中身の薄い会話しかできないということに。(何かつまんない)と思われるより様々な話題に富んだウィットのある会話の方がお互いに楽しいし、あなたの視野はより広がる。

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外資と内資の決定的な違いと働き過ぎた夫

日本のカルチャーの多くは、需要も供給も日本の中で完結する。それでいいんじゃない?と思われるだろうか。菅さんがIT省だか何だか作ろうとしてるみたいだけど、その発想がもはや違和感だ。

日本の中だけで戦略を立ててどうにかアメリカ中国に追いつこうとしても、正直遅い。

外資系企業はしょっ中優秀なエンジニアを多額のお金で引っ張ってくる。私の居たところでも毎月のように人事発表があった。人が会社の血液だとしたらかなりサラサラなローコレステロール状態だ。

外資系が何故、そこまで人材獲得にお金をかけるかと言えばお察しのように、育て上げる労力と時間とコストを掛けるよりも企業にとって有益だからだ。即戦力になる人材からリソースを注力してもらうことが。

会社は株主のもの、という概念がアメリカ企業はズバ抜けて高い。私も元アメリカ企業でマネージャーをしていた上司と仕事をしてみて解った。数字を出さなきゃ上からの圧でやられてしまう。だからタフにならざるを得ない…(笑)そうやって日々数字を出し続けなきゃならない環境があるから、米国株は人気なのだろう。

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反面、そういう概念は日本企業では薄い。新卒から育て上げて会社に骨を埋めてもらう、そんな半沢直樹の時代もあったのだろうが時代はあまりにも変わった。

そんな過去の企業体勢が社内の血流を滞らせ、眠っているかもしれない若い可能性の芽を摘んでしまっている。

企業に勤める以上、日本人は真面目なので皆しっかり働こうとする。

いつか書こうと思うが、私の前の夫は働き過ぎが原因でお酒に逃げたことがある。そこからうつになり色々と大変だった。が、私は夫がこれほど会社に忠誠心を持っていることに驚かされた。今は完全復帰してまたバリバリ働いてるようですけどね。懲りない(笑)

世代なのでしょうか。日本人の真面目さと、日本企業独自の閉塞した文化が自由な発想の芽を削ぎ、発言を求めない風潮を生んでしまっているのが現状。

そんな国から果たしてAppleだのGoogleに並ぶIT企業が生まれると思います?

IT省とやらを作る前に、小中高の授業の中身から作り直す方が先です。

ディベートと哲学とスピーチの教科を組んで受験必須科目にし卒業認定も課すようにする。就職していきなりプレゼンだのスピーチだの求められても皆困るだろう。勉強してきてないんだもの。

それが当たり前になった頃、何処からか勝手に第2のAppleやGoogleは出てくる。日本人は元々優秀なのだから。

本当の平和は知ることから始まる

世界で起きている事、温暖化、食料廃棄、ジェンダー指数などあらゆる問題に、自分なりの切り口を持つことは大切だ。

仕事で接してきた女性の同僚の多くは「そういうことはよく解らない…」と言います。なのでそこで話が終わる。逆に海外生活のある人、台湾からの留学生や、外国人の上司と話をする方が私は楽だったし楽しいと感じる。

もちろん、同僚と雑談で時々する食べ物の話も楽しいし、美味しかったというパンの話も(へぇー)と聞くっちゃ聞くけど一日中食べ物の話をし続けられるかというと私にはムリ。

人生には興味深いことが他にも数えきれない程あるから。

私はフランス人のメル友と2年程メールを続けているのですが、いつも深い話をするわけじゃけど、日本の問題点、反対に良いと思うところや相手も自分の国について思う事を言ったりする。

やりとりをしていると自国愛を持っているのがめちゃめちゃ伝わってくる。

ある時、「仕事と家の事で忙しいし、満員電車で疲れてしまう。東京は落ち着かない」みたいなこと書くと、返信の中でこんな言葉。「今日ある喜びを感じよう。鳥も鳴いてるし花も咲いてるよー」ケセラセラ〜大抵そんな返答。。

オンライン英会話をしていた時は、フィリピン在住の女性の先生と教育の事などを話したり。日本では中学で発音やスピーキングの学習をしないこと、それによって大人になっても話せない結果となっていること、スピーキングは本当に重要なスキルだと思うと伝えると、興味深そうに耳を傾けてくれそのことに驚いていた。とても重要だよと。

日本人と交流したいと思っている人は、日本の文化に興味があるのはもちろん、何故?どうして?という疑問を色々と持っているようだ。

私もフランスの文化に興味があるので、夏はどう過ごすのか、バカンスは皆どうなってるのか、コロナの状況など知りたいことを聞いている。そしてそういうことに自分の意見を交えて答えてくれるので愉しい。血の通うそういう交流ができれば、正直文法なんてちょっと間違っててもいいやと思っているので文面は雑かも知れない…。

でもこんにちは(Bonjour)と、ありがとう(Merci)と、良い一日を(Bonne journee)で敬意と友情を示すのはとても大切なことと自然に教わった。

私は日本の文化が好き。繊細な感覚から生まれる職人の工芸品や日本各地の衣食住にまつわる産地を巡る旅をしたいぐらいだ。ただ昔と今は時代は変わった。つくることだけでは確実に世界に置いていかれる。人々の生活がネットを通じて一気に変わった今求められているのは、より良く暮らしていく為の知識や意識改革、人間以外の自然や動物も豊かに共存していける土台の見直し。

英語を使った交流を通じて、人間というのは根っこの部分は同じだと感じることが出来たら人がきっと今よりも愛おしく思えるだろう。それが平等、自由、平和に繋がる最初のステップだと私は思っている。

最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!( ´∀`)